講義とゼミ.定理系の説明は,ただ説明すると退屈なので,おもしろい例で説明するようにしているが,何をおもしろいと思うのかについては個人差があって,文系からしんふりでこっちに来たようなひとたちが今年は多くて,(数式しらんみたいな)彼女・彼らが,こういうのはおもしろいなあと思っているような感覚を,定理の説明の中で取り上げていったほうがいいんだろうと思わないでもない.言葉だけだと,ふらふらして知の欺瞞みたいな話にしかならないので,立ち返っていけるというような説明を考えてみたり.

研究室の歓迎会.社会人の人々と四年生の皆さんの顔合わせのような会.社会人率が半分くらいになってDが3名,M2が8名,M1が2名,B4が2名,秘書さんが2名+オレで形式的には18名となった.来年は半分くらいになりそうで,ニュータウンのように一気に高齢化が進んでしまいそうだけど,精度の高い仕事にしていきたいので,方法論を考えていかないといけない.つくる仕事はできるだけ減らして精度を上げたいので東京の小さな会社と組んだほうが効率的かもしれない.研究は自分がおもしろいと思うものに立ち戻っていきたい.

研究室の歴史は大切だと,まちづくりのようなことも考えるが,,旧い町並みもたまに歩くとここちよい.海外では,研究室は個人名称なので,日本独特なのかもしんないなあ,個人が消えれば研究室も消える.そして自分が何かを立ち上げた人がまた教え始める.そういう散逸系.成果が出てればこその歴史という考えなのかもしれぬ.