虎ノ門.ネクタイしてないの俺だけかよ.

21世紀がきて,いろんなことが変わろうとしている.20世紀的なものを延命しようとしても大きな時代感がもうそれを許さない.精度の悪い理屈でナイーブな議論をこれ以上繰り返しても結果は出ない,外生的な力と内圧のバランスは崩れシステム全体にきしみをもたらしていて,どのような人であれ多かれ少なかれそのことと向き合わざるを得ない.

判断と意思は,理由と結果のみによって評価され,駄目なら捨てられる.そんだけの話だ.権力の中枢にいてなおリスクを回避するシステムを周到に用意することの醜悪さ.カタルシスを求める知性のなさ.愛を語ることの無力さ.その場だけの噓の熱意,無理やりな理屈,振り子を大きく振るようにシステムを動かせば振り落とされる人たちが出てくる.そのことと向き合えば,権力が徹頭徹尾,結果だけで評価されて何が悪い.

学生じゃあるいし,適当きわまりないその場凌ぎの自分の行動の積み重ねが信頼を完全に喪わせる.そしてその場凌ぎのいい加減な行動はきっとどこに向かっているか,そのことに薄々自身は気づいている.結局のところ,芯のないみせかけだけの人間なのか,そういうものが長い時間を見ていれば透けて見えてくる.茶番に付き合う暇はない.

長い時間,好きだと思っていることがある.


緑が濃くなってきた.