たいへん疲労

人間と人間の間に信頼関係を築くのは難しい.放っておけば瓦解する関係性と2層か3層くらいの絡み合ったコーディネーション.「取引」に値するという「空気」に持ち込みたい場合,「空気」は生々しさによって生まれるわけだが,生々しさは万人が感じるわけではない.たいていの人間は端緒においてはぼやっとしてて,ことが起こってから騒ぎ出し,集まりだす.見えないものを見えていない段階で見せることは存外難しい.結局見えている人,生み出せる人にしか局面は打開できないしことも始まらないということかもしんない.といってしまうと身も蓋もないわけだが.までもエントロピーは増大するものである.

「スローンスクールは商売の才能がない人間が行くところである」というのは川の下流の専門学校の秋葉先生の名言だが,才能のない人間が努力してやれるのは,せいぜいM&Aとか投資とか,上っ面をかき回す程度のことである.というのはある程度正しい.までもM&Aやそのためのコンサルティングというのは,お金にもなるし必要でもあるので別にとやかくいう筋合いはない.