卒論発表会のあと,博士学位公聴会
事例整理はfact findingにはそれなりに有効な方法だが「ものの見方」というべきものは弱い.視点が揺らぎやすいといえばいいだろうか.あれもある.これもある.だからだいたいこんなカンジ.では聊かがっくりくる.不要な部分をけずって,本質を抜き取ってモデルにしないといけない.レンズの精度をあげ,不要な部分は捨象する.そうしてはじめて,あるべき「像」がくっきり見えてくる.そういう帰納的な考え方が必要だ.そしてまた演繹的な操作に立ち返る.モデルと寧ろ事例との差を見ることで理解を深めていく.そうやって繰り返し何度も現象に迫っていくことが重要だと思う.手法論がナイーブなのはトレーニングの問題だと思うが.一方向だけやって終わりなら,それはただの(受験)勉強に過ぎない.「Re」searchではないのだ.何度もスタート地点に戻ってやってみることが必要だと思う.