hato08162006-01-02

パタンはカトマンドゥの南,バグマティ川向こうの古都.ダルバール広場を中心に住む住民の8割は仏教徒(∧ヒンズー)でパタンは旧くはラリトルプ,サンスクリット語で「美の都」を意味する.殆どが先住民であるネワール族で,彫刻,絵画などを生業として自宅の1階を工房としているケースが多い.

軒の見事な彫刻,名もない小さな祠はこうした芸術を生業とする人々が作りあげたもので姓(カースト)を聞けば職業はすぐわかる.サキャは仏像・神像の鋳造を生業,チトラカールは絵師を生業とする氏である.彼らは同じトール(共同体)に住み,トールが都市を構成している.

トールの中にはひとつの寺院,簡単な雑貨屋,いくつかの井戸から構成されている.4階建程度のレンガ造り家屋に人は住み,レンガ造りのいくつかの家屋が連なり通りは構成されている.軒は見事な細工で共有化され,通りは石畳が敷き詰められ,所々に宗教的な細工の施された敷石が配されている.こうした敷石も職人の多い町なので,自ら作っているらしい.

昼間は1階の工房で旦那さんが職人として働き,奥さんは畑を耕すか,職人を辞めてしまった旦那さんは昼間バスやバイクで役所や会社に働きに出て働き,あいた工房では奥さんがウールの糸を紡いで家計の足しにしたりする.

清水(学生さん)は,ラメシュ家へ.興奮してるのが笑える.