自分の気持ちについて考える.

野球の日本チームが別に気合が足りないとかそいう根性論は兎も角として,星野監督はいい選手を補強して情で使い倒して潜在力を引き出すタイプ.(落合監督のような)理詰めの戦略を重視しない人である.今回のような短期決戦では,そういう監督の信頼とそれに応えようという選手の気持ちがなかなかつながらなかったということなのかなと思う.日本女子ソフトのように宿敵米国という大きな目標に対して一丸となれたチームとは違うし,上野投手のような天才がいるチームでもない.であれば情に訴えるのでなく,理詰めで自分の役割をわからせる手法論の方が有効だったのかもしれないが,しかし(そもそもスモールベースボールは途切れることのない基本技術の平均値で成り立つものだと思うのだけど)基本技術で選手を選出していない時点でチーム編成は日本人(マスコミ)好みの根性論型チーム運営にならずるを得ない.選手はいいとこだけ出してくれ〜という神頼み型で運営とでもいえばいいだろうか.
情で動かした結果はアベレージで評価すべきである.長いシーズン戦であれば,星野監督が得意とする運営方法でも結果を出せようが,短期決戦にでは吉とでるか凶と出るかは運次第.うまくいけば勝てるのだが,いかなければぼろ負けとなる.今回は後の目が出た.かといって,落合監督のように理詰めでやるとどうしても立浪はどうして出さないんだとか,山井をなんで変えるんだとか,そういう話になる.無論星野監督だってその程度のことは考えたと思う.しかし基本はやはり情が深い人でもあるし,選手の中にリーダーがいなかったということもあって,こういうことになった.それはもう戦略の時点の選択であって,星野さんを監督に選んだ時点で織り込み済みのはず.マスコミの皆さんが何を言おうが,やればできると根拠レスなカタルシスを求めた以上,外野がとやかくいうのは筋違い.

兎も角選手のみなさんご苦労様でした.ペナントレース復帰をお待ちしています.