打合せを2件.札幌は10月.

北京オリンピック,女子ソフトボール勝戦,日本対米国.3対1で日本が勝った.金メダルだ.
いい戦いはできても,越えることができない存在.オスターマンとアボット.左の2枚看板を抱える最強王者米国.3度の挑戦はことごとくはね返された.最後のオリンピック,上野に全ては託され,決勝リーグが始まった.アボットに完全に押さえ込まれた1試合目,決勝進出をかけたオーストラリアとの気の遠くなるような長いタイブレーク.あと一点を決めることができず上野の力投に応えられないふがいなさ.迎えた翌日決勝.満塁のピンチが何度も続く.球速のあがらないストレートで必死で投げる上野.それに必死こたえる守備陣,だんだんとリズムが生まれ,難攻不落のオスターマンから三科が放った二塁打.そして山田のホームラン.7回には藤本が崩れながらアボットのボールを必死で打ち返しさらに1点.最後のボールがサードからファーストに転送されゲームセット.上野は2日間28イニング合計413球.金メダルの瞬間だった.
困難な壁の前で人は考える.逃げ出すか立ち向かうか.まっすぐに夢を語ることは気恥ずかしい.だから,,,,あの人は特別だから,私にはできないから,怪我してるし,もう歳だし,私には関係ない,うまくいかないし,誰も助けてくれないし,興味なんて喪った,本当は好きじゃなかった.他にも楽しいことはたくさんある.逃げ出すために,山ほど言い訳を用意することは,簡単だ.わき目もふらずまっすぐに大好きなことをやり通すことは難しい.だけど,夢が叶うとはこういうことだ.そう思った.いい試合だった.