講義.中だるみしてきた.やや凹む.数式は1月かな.輪講って何??

西川の「ゆれる」を読んだ.太宰の「駆込み訴え」を思い出した.
「兄ちゃん家に帰ろうよ」最後の猛の叫びは,兄ではなく,自分に向けたものかもしれないが,人の奥底にある意識なんてものは,そんな単純じゃない.誰かと向き合うことは,自分と向き合うことであって,そいう行為でもなければ,自分の本当の心の奥底,,泥の底にあるような深い感情の流れには気づかないものだと思う.そして,そこに横たわる厳然たる事実を前にして,どうするかといえば,誰も許しはしないとしても,けれど,誤ったとしても,失ったとしても,もう一度だけ手を伸ばし,声をあげるより他に,生きて自分にできることを,見つけられない.と思う限りにおいて,人生には救いがある.のだろう.よい本だと思った.