超一流の組織では,弱者の思想をもった人間を受け入れないように出来ていて,そこでは,支配することに重きが置かれるため,絶対的な強者であることだけが求められる.

で,絶対的な強者の発想とは,「私達は強い,ゆえに傷つけないように気をつけなくてはならない」「私達は持っている.ゆえに与えなくてはならない」「私達は責任をもつ.ゆえに実行するための権利を勝ち取らなくてはならない」といった類のものであって,そこには弱者の思想は微塵もない.

弱者の思想は,「私達は持たない.ゆえに奪わなくてはならない」であるとか「私達は権利を与えられていない.ゆえに責任を持たない」といういささか鬱陶しいものだ.

だからといって「この門の前まで来られた私達は十分強い.だから強者の思想に従って生きる」という思想に包摂されないのは,100%絶対の強者は存在しないし,弱者もまた同じだからという諦観があるからだけど,

しかし「私達は傷つけられた.ゆえに贖われなければならない」という弱者の考え方は,わかっていたとしても,その諦観こそが甘えというべきもので,受け入れ難いという人がいるのも想像つかぬわけではない.から話はややこしい.