hato08162006-06-19

沈む.音,欲しい.

ゲド戦記

 夕闇迫る雲の上,いつも一羽で飛んでいる
 鷹はきっと悲しかろう
 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼
 休めることはできなくて
 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
 空を舞うよな悲しさを
 雨のそぼ降る岩陰に,いつも小さく咲いている
 花はきっとせつなかろう.
 色も霞んだ雨の中,薄桃色の花びらを
 めでてくれる手もなくて
 心何にたとえよう,花のようなこの心
 雨に打たれるせつなさを
 人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる
 あなたもきっと寂しかろう.
 虫の囁く草原を ともに道ゆく人だけど
 絶えて物いうこともなく
 心何にたとえよう,一人道行くこの心
 一人ぼっちの寂しさを