山間の全校生徒が8人の小学校へ.

校舎は小さいけれど,木とガラスをうまく使っていて,2階まで出ると,校庭に立派な一本の背の高いメタセコイアが見えた.天体観測用の開閉するドームがあった.テラスに出ると,立派な桜の木が見えた.山間の石積みの畦から風がよく吹き抜けて,きもちよかった.

何ができるんでしょうか.何もできないような気がします.女性の校長先生は,にっこり笑って,いろいろして欲しいけれど,なんでもいいんですよ.でも一番は,あなた自身が,小学生と一緒になって楽しんでもらうことじゃないでしょうか.といった.

村の真ん中を,長くつづく一本の畦道を,てくてく歩いた.田圃に水が入って,山が水面に映る.水路を勢いよく清水が流れていた.

なぜ,といわれても,はっきりと理由を応えられるわけではない.金持ちだと才能があるとか客観的な尺度できっと測れるのかもしれないが,測れたところで幸せとはいえない.(何を求めるかは人それぞれで)だからそういう他人の客観的な評価になんの関心もない.そして主観であるからこそ,どうにもならぬことも世の中にはある.

お酒を少しのんだ.気持ちが,なぜかゆるんだ.不思議な気がした.