四谷.編集会議.

みんなでいろいろやれば,新しいモノが出てくるのかね.違う専門の人がなんとなく集まれば,知識が統合されて,それでなんか新しいことができる,そんな楽ちんで,うまい話はない,幻想だと思う.

統合はたった一人,ある個人の頭の中で起こり,統合の結果,新しいものが生まれる.しかし,その統合された知識は,必ず,いったん一人のアタマの中で整理されなければならない.それは,誰もが理解できるものなんかじゃない.だけど,それを理解しない限り,新しいものなんて生み出せない.なぜならそれこそが「世界」だからである.「多数に追随すれば必ず自分を見失う.孤独を恐れず,したいことを続けるしかない」誰であろうが,他人の作った知識をお手軽にいろいろ並べて眺めてみたところで,そこから新しいものは生まれない.孤独を恐れず,対象と向き合い,したいことをし続けた,一人の人間の中で最後の最後に新しいものは生まれる.と思う.