リアル世界は,本当にリアルに動き出すまでは何を言っても何をやっても歯車はかみ合わないという性質があって,お金にならなきゃ意味がないとか,結果が出てなきゃしょうがないという人は多い.

1/4半期ごとの数値は気になるし,増資をすれば結構な額のお金を投資してくれた彼らの言葉は気になる.改善する気のない社員をみれば多少注意もする.なぜかというと,お金や与えられた立場というのは,それを提供してくれた人々に応じたリターンを返すことを求められるからだ.

現実的な世界で生きている人々の求めに応じるというのは,見えるものしか信じないということに近い.でもって,そういう(人間が情報の7割を視覚で得ているように)わかりやすいものに応じることは,さして難しくない.いい研究なんです.というよりも,何々賞をとった研究なんです.という方が人は納得して研究費を出すし,よい人なんです.という言葉より,○○大なんです.という言葉の方が説得力を持つ場面はあるだろう.