熱が40度くらいからだんだん下がって来たので大学へ.

いつだったか,友人とその彼女と3人で銀座で歌舞伎をみにいった時,彼が時間がない,時間がないといって,研究ばっかしで,私のために時間を割いてくれないのよねー(但,英語なので意訳),というようなことを彼女が僕に愚痴ったことがある.

傍にいて,そんな人をずっと見てて,何がおもしろいのかといえば,よくわかんないよね.というような返事をそのときはした.

問題に向き合い,ひたすら「解こう」とする心は,どこからやってきて,どこに消えていくのかといえば,それは,わからぬと答えるしかない.没頭し没頭し,どこかで何かが「わかる」ときがやってくんのかね.多くを希んでるわけでなく,単にその程度のことを求めていて,そういうときなどやってこないのかもしれぬが,しかしだからこそ,「わかる」ためには,徹底的でなければならぬとも思い,何かを理解したと思ってみても,所詮誤解が全てかもしれないが,ただ少なくとももうこれ以上の理解はこの先になく,わかったと心から思えたとき,どこかで救われるのではないかと,そんなアホなことを信じているのかもしれぬ.